どい書店、求人します!

こんにちは、

どい書店店主の岡山です。この度、どい書店の規模を拡大するため、一緒に働いてくださるスタッフを募集します。どんな仕事なの?なぜ募集するの?など、説明していきたいと思います。

返礼品 おかやまとデート2時間(オンラインも可)
店主の岡山紘明

どい書店とは?

店先での集合写真

どい書店は愛媛県内子町の小田地区にある古民家喫茶店兼店舗です。喫茶では軽食と飲食物を出しています。小売店では文具や書籍を販売しています。今後は日用品や調味料、野菜の販売も始める予定です。

「おばあちゃんちよりもおばあちゃんち」というキャッチフレーズで田舎暮らしを若い世代に身近に、感じてもらえるような活動を目指しています。

建物について

店内の様子

建物は築96年の古民家で、元村長のお家として建てられました。所有者が変わったのちに第二次世界大戦後に、土居書店として本と文具の販売を始めました。2年前の2019年3月より、岡山が賃貸で運営を始め、シェアハウス、シェアオフィスなどとして運営をはじめ、最近は喫茶店としての運営も始めました。

仕事はどんな仕事?

喫茶店で提供しているハヤシライス

喫茶店の営業業務、小売店の販売がメインになります。それに付随した清掃活動や、通信販売の梱包作業も空き時間にしてもらいます。若いスタッフが多いですが、お互いが刺激を受けられるような関係でできたら嬉しく思います。

募集の経緯

裏の畑の様子

どい書店の運営を始めて丸2年以上が経ちました。運営し始めてすぐ、「内子町地域おこし協力隊」となり、3年間の契約をしました。来年の4月には協力隊を退任することが決まり、来年度のどい書店の運営をしっかりするにはどうすればいいかを改めて考えるようになりました。

結論として出てきたのは、「いつでも、みんなが入りやすい、おばあちゃんちにしたい」ということです。それぞれの言葉を噛み砕いていくと、

「いつでも」
→週5-6日オープンできるようにしたい

「みんなが入りやすい」
→店内の品数を揃え、飲食サービスを向上し、
通販で日本中の人がどい書店を体験できる

「おばあちゃんち」
→畑作業や実際にばあちゃんに会ったり、
田舎に帰ってきたような体験ができる

そんな店にしたいと思っています。またコロナ騒動の前には月に2,3回のペースでイベント開催をしており、騒動が終わればイベントも定期的に行いたいです。そして、協力隊の活動の中で、岡山は小田地区内の物件を複数管理しています。加えて、裏の段々畑の管理、そしてキッチンカーを利用して、さまざまな地域での営業も検討しております。

どい書店の店舗をオープンしながら、近所や、他の地域で様々な挑戦をすることで、来てくれた方がより満足するお店づくりや、まだどい書店のことを知らない方に知ってもらえたらと思います。そのため協力してくれる方を募集しております。

 店主の岡山はまだまだ未熟です。新しいスタッフの方と切磋琢磨しがなら、日本で一番、楽しいばあちゃんちを作り上げたいと思っています。ぜひ、一緒に働いてみませんか?

どい書店

雇用形態

アルバイト

給与

¥900 / 時 (愛媛の最低賃金 ¥793/時 2020.10現在)

週に1回程度、曜日は金土日を募集します。
初めの2回勤務は、¥800/時 とします

仕事内容

・飲食営業業務
・店舗接客業務
・清掃作業
など

勤務地

愛媛県喜多郡内子町小田118

勤務時間

10:30~16:30(休憩1時間)

応募資格

・飲食経験者優遇

求める人物像

・どい書店の雰囲気が好きな人
・人と話すことが好きな人
・店舗運営とオンラインストアの運営に興味のある人

採用予定人数

3-5名

まかない

あり(メニューは当日による)

選考プロセス

doit.shoten@gmail.comに

氏名、連絡先(電話またはメールアドレス)、生年月日、住所、志望動機など
記入しお送りください。

採用担当より次の選考についてご案内いたします。
 ↓
面接
 ↓
採用(1,2回の研修あり)

・取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します。
・選考プロセスは変更になる可能性があります。
・不採用理由についての問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。

その他

よろしければこちらもご覧ください。

・どい書店 ホームページ

・どい書店 Instagram

大塚農園 大塚一郎さん

「1年1年無駄にはできない」

/ 大塚農園 大塚一郎さん 

「四国の美しい山あいの町、小田」

四国は現在、瀬戸内芸術祭や外国人お遍路の増加、
しまなみ海道のサイクリングブームなど注目を集める地域だ。
特に欧米系の外国人の間では日本の文化が色濃く残る
癒しの島としても知られている。

法蔵寺から見た農村風景

「清らかな川の恵みと百姓の遺伝子」

愛媛県内子町小田は愛媛県で2番目に長い河川である
「小田川」の源流域の地域だ。

小田川は清流としても知られており、
汚れた川に住めないアユの生息地であり
春から秋にかけて川魚を釣りに地域内外の人が竿を降ろす。

農作物はほとんどが水分でできており、
水質が野菜の質を大きく左右する。
清流小田川の源流域である小田地区は
農業用水に恵まれており、
美味しい野菜がたくさん実る地域だ。

笑顔がとても似合う大らかな性格の大塚さん

「大塚農園の米づくり」

今回は米づくりに目を向ける。
大塚農園は小田地区を中心にトマトやお米など
多様な作物を育てている。

農業機械を用いながら
土おこし、水張り、田植え、水管理、 稲刈り、脱穀まで、
こだわりを持ちながら米を作っている。
枚数は小田地区最多の72枚を耕している。
今回は中でも土おこしの現場を取材した。

大塚農園の代表、大塚一郎さん。
和やかでおおらか、かつ几帳面な人柄は 地元からの信頼が厚い。

トラクターが耕した後がまっすぐ引かれていく
几帳面な性格が土にも現れている

「土おこし」とは田んぼに水を張る前に
2,3回土をかき混ぜ、稲が育ちやすいようにする作業だ。
トラクターを用い、効率よく綺麗に整備していく。
昔は鍬(くわ)を牛引かせたりしていたが、
現在はトラクターや耕運機が主流だ。

トラクターで土を起こしていく。背景には農村風景が広がる

作業は見ていてとても気持ちが良かった。
田んぼの角の部分から始まり、
まっすぐ線を引くかのように土が起こされていく。
背景には晴れた空と、美しい里山の風景。

土からエサが出てくるのを待ち構えるサギ

土を起こすと、地表付近で眠っていた
カエルやミミズが飛び出てくる。
トラクターが耕したあとを
エサを狙ってサギが待ちかまえていた。
毎日同じサギが大塚さんのトラクターを
追いかけてくるのだという。

土おこしが完了した畑

談笑する一郎さん

「日々の農作業、限りある時間を大切に」

作業は1時間ほどで終わり、 次の畑に向かう。
午前中から夕方までこの作業を繰り返す。
次の日もその次の日も。

作業は変われど、農作物は変われど
一郎さんの農作業は続く。

「今年で56歳。あと20回もできんとなると、
1年、1年、無駄にはできんよ」

より良い農作物への探究心と行動力を 物語る一言だった。

趣味は寝る前の読書。
「現実から離れられるのがすごく楽しいんよ」
と毎晩のように読むのだという。

一郎さんの情の厚い農業はこれからも
小田の農村風景に温もりと美しさを与え続ける。

トラクターを荷台に載せて次の田んぼへ


取材:2020年5月1日
文:岡山紘明
写真:水本誠時