どい書店の企画書 2018年12月

2019年3月から運営し始めたどい書店。

引っ越してくる前に作った
どい書店を運営する企画書が出てきました。

順を追って説明しておきたいと思います。

小田街道

愛媛県は山間のまち小田地区。どい書店のある地域であり、店主岡山が引っ越してきた地域です。昭和30年代に12,000人以上いた人口は2,000人まで減り、高齢化率は50%を超えています。2022年4月の小学生の入学者は0人で少子高齢化が著しい田舎町です。

小田地区を今後を考えると、暮らしの中でよく使う道沿いにサービスや人が集う場所を集めていき、人が減っても暮らしやすくなるまちづくりを考えていきたいなと思っていました。専門的な言葉で言うと、コンパクトシティや縮退社会におけるまちづくりです。

企画書の表紙。

みんなが使う道沿いを「小田街道」とし、拠点を17ヶ所ピックアップしました。17ヶ所を1人でいきなりできるかと言うと不可能です。まず初めに、これからの小田を暮らしやすくするための拠点の要素を詰め合わせた場所を作りたいなと思いました。

それが「どい書店」です。

小田街道の企画を実現するためにまずやることはどい書店の拠点整備化です。

どい書店の企画の内容

どい書店の企画書の表紙。

どい書店は「地元の人がつい寄りたくなるような場所」を目指しています。また、どい書店は地元にとって便利な店にもなりたいと思います。便利な(Convinience)+店(Store)、小田地区ならではのコンビニを目指しています。

みんなが暮らしやすくなる場所を目指し、特に交流ができるところ、そして仕事場にもなるような場所を目指しています。
建物と周辺の図面

建物は大正14(1925)年に村長さんの家として建てられました。100坪程度の大きな邸宅で、周辺には川や田畑が広がっており、正面は商店街に面しています。商店街は「小田中央商店街」の名前がついた小田地区のメインストリート。かつての面影は少なくなったとはいえ、中心地であることに間違いはありません。ここで始められることは幸運なことだったように思います。

1階と2階の間取り

どい書店の機能

どい書店はいろんなことができる場所にしたいと思ってました。1階は本屋と喫茶、そして事務スペースで賑わいの空間。2階は宿泊とコワーキングスペースで静かな空間に。機能を分けながら大きなお屋敷を最大限使う場所にしたいと思っていました。

自己紹介と、あらゆる機能
どい書店の6つの主な機能

そしてどい書店では地元の人にさまざまな使い方をしてほしいなと思っています。本屋さんをはじめ、地元のお仕事や地元を発信する施設を考えていました。また喫茶や、滞在スペースをつくることで気軽に立ち寄れる場所を目指しています。そして、体験イベントなどを通して地元を感じられる空間にできたらと思っています。

現在のどい書店

現在、どい書店では喫茶をメインにイベントスペースやシェアご飯の場所、交流スペースになっています。簡易ではありますが、自然食品を販売したりしています。

当初の予定よりも仕事のあっせん業務は少ないですが、移住者や近隣に暮らす若者と地元のお仕事をつなぐことも少しずつしています。

また、近隣にシェアハウスやシェアオフィスを作ったり、空き家の移住者が住んだりと広がりも見せています。

ゆるく楽しく、みんなが集まる拠点として、どい書店は活動しています。ぜひ愛媛県は小田までお立ち寄りください。