小田の棚田清流米、販売を始めました!

2. お米の特徴

ここからはそもそものお米の特徴や、田んぼの特徴について書いていきます。意外と知らないことも多いかもしれません!

作物としてのお米の特徴

 お米は他の作物に比べ、1.栄養価が高く、2.生産性が高く、3.長期間の保存に耐える、といった特徴があります。タンパク質、でんぷん、食物繊維を豊富に取ることができる作物です。生産性では19世紀、麦を主食とするヨーロッパでは人を1人養うのに1.5haを必要としましたが、米を主食とした日本は1.5haで15人を養えるほどでした。米は乾飯(ホシイイ)に加工すれば20年持つとされ、独特の粘りと甘みが美味しい作物です。

まとめると、米は生産力が高くて、美味くて、保存が効く、良いことづくめの作物なのです。

米が育つところにみんな家を建てていきました。

田んぼの条件は平らな土地と水

 稲を育てるには水の張った田んぼを用意しなければなりません。田んぼに必要なのは「平らな土地」と「水路」です。平らな土地が確保しやすい平野や盆地は水路を整備して、なるべく大きな田んぼをつくり、コメどころとなりました。平らな土地が少ない山間部でも斜面地に土や石を積み、棚田を作りました。ご先祖たちはお米の豊さを手に入れるため、何百年という歳月をかけて土地の形を変え、水路を作り、全国各地に田んぼを作ってきました。

(一説によれば、日本人は江戸時代には難易度の高い数学までできたとされています。水路づくりにあたり非常に緻密な計算をしていた、とも言われており、米づくりは日本における数学(和算とも呼ばれる)の発達にもつながったとされています。)

画像4
傾斜地にも土を積んだり削りながら、棚田を作ってきた。

米は豊かさの象徴

 お米は縄文時代に伝わったとされ、生活に余剰を生み出しました。もたらした富は莫大で、7世紀から19世紀まで、お米は税として使われ地域を納める重要な役割を果たしました。江戸時代に入り1700年代には2,900万人の人口を擁した日本列島は、広大な敷地のある中国、インドを除くと、世界で一番の人口密集地でした。米の収穫量は地域の豊さを左右したため、傾斜地でも狭い土地でも米を作るため農民は土地改良を続けました。

生産力と消化に良い美味しい作物であったことから「余暇」が生まれ、他の作物を育てたり、大工や鍛冶屋など様々な専門職が生まれ、技術を高める時間に充てられました。

昭和初期の小田の商店街。美しい建物が並ぶ町並みがあったことは豊かさの象徴ともいえます。


森と米と棚田

 日本の森は数千年をかけた植林の賜物です。稲作のために多量の水が必要だったため、木々を植えて森を作り、水源を作りました。そして棚田は山の表面の地盤を安定させ、土砂崩れの防止や大雨の時の貯水効果も併せ持っていました。日本は米づくりに森を作り、水を生み出し、水をコントロールするための仕組みも作り上げていました。

ひょっとすると、麦やトウモロコシの作物などに比べて周辺住民との共同作業や利害関係、コミュニケーションなど人間関係が複雑化する米づくりが、日本のおもてなしの文化を形作ったのかもしれません。

画像5
森と棚田をつなぐのは水。水を管理するのは里山の人々。

3/5ページ「小田でお米をつくる」に続く。


お米の販売はこちらから

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です